審査通過率の高いカードローンを見分ける3つのポイント
カードローンは、発行している会社によって、幾つかの種類に分けることができます。
審査間口が広い順番に並べると
- 中小消費者金融カードローン
- 大手消費者金融カードローン
- 銀行カードローン
カードローンの中で一番審査に通りやすいのは中小消費者金融と言われています。しかし、これはあまりあてになりません。なぜなら大手消費者金融で落ちた人、他社借入れが多い人、いわゆる状況が悪い人が多く申し込むからです。
他にも審査の通過率が、高いカードローンの特徴は幾つかあります。まずは審査通過率が高いカードローンを見分けるときのポイントを3つ紹介します。
銀行カードローンで審査通過を狙うコツとは?
銀行によって「カードローン審査が通りやすい銀行」と「カードローン審査が通りにくい銀行」があると言われていますが、実際に銀行がカードローンの審査をするときの審査項目は、どこの銀行も同じ審査項目で審査をしています。
審査基準の違いとは、例えば年収に対して借入している金額が、どれくらいの割合があるのかということで、割合が10%を超えると落としてしまう銀行と、20%までならば通す銀行があるということがあります。
つまり、銀行によって「どの程度までであれば、貸付したお金を回収できなくなるリスクを取れるか」によって違いがあるということ。
ですが、実際にはこの例えのように、単純なことではなく、申込みをした人の信用状況や勤務先の状況、年収や借入金額などを細かく審査をして総合的に判断されるので、一概には審査が「通りやすい銀行」や「通りにくい銀行」に分けることはできません。
しかし、審査の一般的な観点から言うと「審査が通りやすい」銀行にはある特徴があり、その特徴によって「審査が通りやすい銀行」なのかどうかを見分けることができます。
そこで、審査通過を狙うために、知っておきたいコツやポイントを解説します!
金利が高い銀行のカードローンを選ぶ
一般的に審査が通りやすい銀行の特徴は、契約ができる金利の上限が高いカードローンを取扱いしている銀行です。
カードローンの金利は通常、きちんと返済をしていける見込みがある人には低金利で貸付をし、返済していくのに不安がありそうな人には高金利で貸付をします。
契約のできる金利の上限が高い銀行は、返済に不安がある人でも高い金利によって銀行の保全を図ることにより、カードローンを契約ができる人の範囲を広げている可能性があります。
銀行カードローン一覧(金利順)
これまで解説してきた金利の上限を基にして、それぞれの銀行のカードローンを一覧にしました。
銀行名 | 金利 |
---|---|
ジャパンネット銀行「ネットカードローン」 | 金利 2.500% ~ 18.000% |
住信SBIネット銀行「MR.カードローン」 | 金利 0.990% ~ 14.790% |
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 金利 1.800% ~ 14.600% |
三井住友銀行カードローン | 金利 4.000% ~ 14.500% |
楽天銀行「スーパーローン」 | 金利 1.900% ~ 14.500% |
みずほ銀行カードローン | ※年 2.000% ~ 14.000% |
りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」 | 金利 3.500% ~ 12.475% |
例えば銀行の中でも一番高いのがネット銀行のジャパンネット銀行は上限金利が消費者金融並みに高く、りそな銀行「りそなプレミアムカードローン」は、下限の金利は3.500%と高めに設定されています。
しかし、上限の金利は12.475%とカードローンの上限金利としては、かなり低い金利を設定しているために契約ができる人の範囲が限られていることから、審査は通りにくいのではないかと言えます。
その他、傾向から見るとこのような結果に。
- 主にネット系銀行のカードローンが、上限の金利が比較的高い傾向にある
- 大手の銀行(メガバンク)は上限金利が低く設定している
大手の銀行は基盤が盤石でリスクを取ってでも、カードローンの契約件数と融資残高を増加させなくても運営できる体制が整っているので、信用状況が良好な人にカードローンで多くの金額を借りてもらった方がメリットが大きいために比較的審査は通りにくいと言えます。
申込みのしやすさや利便性の追求により、多少のリスクを取ってでも銀行には中々行くことができない人や、大手の銀行で借入ができなかった人も契約ができるようにしていることから、比較的審査は通りやすいのではないでしょうか。
審査が厳しいカードローンでも突然審査通過することが!?
審査に突然通過する理由には、どのような原因が考えられるのか、具体的な場面や理由を解説します。
夏季休暇前や年末前などは融資額のノルマが上がる
カードローン会社も当然企業であるため、売上や会社の利益を気にしながら審査を行っています。特に、夏季休暇前や年末前など、カードローンの申込需要が高まる時期は、融資額や契約数のノルマが設定されることが多いです。
このようにノルマが高い場合、審査の担当者もノルマ達成のために通常よりも審査の基準を下げることがあります。
閑散期(2月・8月)は審査に通過しやすい
金融業界に関わらず、2月と8月は仕事が少ない「閑散期」と言われています。
カードローンの申込み件数が減少する閑散期であっても、融資のノルマは通常通り課せられるので、2月や8月は審査に通りやすいと言えます。
保証会社が同じカードローンに申し込んでも審査結果は変わらない
カードローンの申込を行う時期によって、審査の通りやすさが変わると紹介しましたが、通りやすい時期に手当たり次第に申込みを行うことは、逆に審査落ちの原因となってしまいます。
カードローンの申込を複数回にわたって行っていると、「この申込者はよほどお金に困っているのではないか」と審査員から判断されてしまい、審査に大きな悪影響をあたえます。
銀行カードローンと消費者金融、審査が通りやすいのは?
ここまで銀行カードローンについてまとめていきましたが、銀行に限らず金融商品は一般的に金利が高いカードローンほど、審査に通りやすいと言われています。
金利が高いとなぜ審査に通りやすいのかと言うと、ローン利用者が返済不可能になったときの状況が関係するからです。
金融商品・会社名 | 金利(実質年率) |
---|---|
アイフル | 年3.0%~18.0% |
プロミス | 年4.5%~17.8% |
レイクALSA | 年4.5%~18.0% |
楽天銀行カードローン | 年1.9%~14.5% |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0%(※) |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% |
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
そのため、金利が低い銀行カードローンなどは貸倒れのリスクを避けるため、審査が厳しくなる傾向が高くなり、自然と審査通過率が下がってしまいます。
銀行カードローンより消費者金融の方が審査は通りやすい?
銀行カードローンと消費者金融を比較した場合、消費者金融の方が審査に通りやすいと言われていますが、実際に通過率を見るとやはり消費者金融の方が高い傾向にあります。
もちろん、審査基準の違いもありますが、先にも解説したように低金利で借りられる銀行カードローンの方がリスクを回避するため返済能力を重視する傾向にあり、審査を丁寧に行って、申込者の情報を隅々まで確認しています。
大手消費者金融カードローンで審査に通りやすいのは?
大手カードローン会社も即日融資の可能性がある
ちなみに大手消費者金融の手続きにあたって、銀行口座の開設をする必要はありません。審査は最短15分で、即日融資も可能というメリットがあります。
できれば今日中・明日中にお金を借りたい。そういった緊急の状況でも大手消費者金融なら力強い味方になってくれるでしょう。
大手カードローンは成約率を公開している
大手消費者金融の中で代表的な会社と言えば、アイフル・アコム・プロミス・SMBCモビットなどが挙げられます。
アコム | プロミス | アイフル | |
---|---|---|---|
2018年7月 | 41.6% | 44.6% | 45.3% |
2018年8月 | 43.7% | 46.4% | 46.0% |
2018年9月 | 43.4% | 45.9% | 46.3% |
2018年10月 | 45.0% | 47.0% | 45.9% |
2018年11月 | 44.7% | 45.9% | 45.5% |
2018年12月 | 43.7% | 43.4% | 42.8% |
6か月平均 | 43.7% | 45.5% | 45.3% |
プロミス(45.5%)2018年7月~12月
審査通過率ランキング第1位はSMBCコンシューマーファイナンスのプロミスです(※プロミスはSMBCコンシューマーファイナンスのサービスブランド名)。
カードローンの審査通過率が高いだけではなく、女性支持率の高さもプロミスの特徴です。
アコム(45.5%)2018年7月~12月
アコムは世間での露出度が非常に多いため、人気や知名度も抜群。
アイフル(45.3%)2018年7月~12月
大手消費者金融の中でもアイフルは大手消費者金融の中では珍しく、メガバンクの傘下に入っていません。
大手より中小の消費者金融は更に審査が柔軟
銀行と比較すると消費者金融は審査に通りやすいと紹介しましたが、同じ消費者金融でも大手よりも中小消費者金融の方が審査通過率は高い傾向にあります。
お金を借りるところ | 借りやすさの難易度 |
---|---|
銀行 | かなり高い |
銀行系カードローン | やや高い |
一般の消費者金融 | ふつう |
街金 | 借りやすい |
自己破産や任意整理の情報を持っている人は、ブラックと呼ばれ大手消費者金融では審査にほぼ通りませんが、中小消費者金融であれば現在の職業や年収によって融資を行っている会社もあるのです。
- 担保・保証人不要
- WEB申込で来店不要
- 24時間対応で即日対応可
消費者金融会社 | 実質年率(金利) | 借入限度額 | 備考 |
---|---|---|---|
キャッシングエニー | 金利15.00%~19.94% | 200万円 | 借入限度額が多い |
セントラル | 金利4.80%~18.00% | 100万円 | 実質年率が低くてお得 |
フタバ | 金利14.959%~17.950% | 50万円 | 債務整理等しても申込可 |
サンクス | 金利4.5%~18.0% | 300万円 | 最短15分のスピード審査 |
アルコシステム | 金利15.00%~20.00% | 50万円 | 積極的に融資検討 |
トライフィナンシャルサービス | 金利9.85%~18.0% | 1~300万円 | 新興・小規模だから積極融資 |
ただし金利はその分高くなる傾向にあるので自分の状況に合わせて大手消費者金融に落ちてしまった時の保険として考えておきましょう。
審査が通りやすいカードローン(まとめ)
カードローンの審査の通りやすさを重視するのであれば、金利が高いほど審査の通過率が高くなりやすい傾向にあるので、探してみると良いでしょう。
カードローンの審査基準は非公開であり、金融機関側の契約ノルマや時期などの問題で審査の通りやすさも変わってくるので単純な比較はできません。
高金利のカードローンは多売です。貸付額を抑えて多くの人に融資することで、貸し倒れの1件当たりの損失を抑えつつ、数で利息を出す特徴があります。
一方、低金利のカードローンは返済能力のある人に高額の融資をして利息を取ります。貸付金額が高くなれば貸し倒れのリスクが上がるので、審査は慎重になるのです。